お互いを必要とし合うという感覚だったといいます。しかし、奥さんのお姉さんから、妹の様子がおかしいと報告を受け、問い詰めるとW不倫を白状しました。
娘のほうは妻の連れ子でしたが、非常に仲がよく周りから見ても、全く問題ない家族として映っていたと思います。
お互いがお互いを必要するという感覚の夫婦
私のほうも関白な部分とか、横柄な態度とか取った記憶はありません。妻も一方的に従う、いわゆる貞淑な妻というわけではなく、きちんとした主張もありました。
お互いの意見が衝突したときも、相手の意見も聞き入れて問題を解決できる、真面目さや聡明さも兼ねている女性です。
感心する部分も多々ありました。お互いがお互いを必要としていた、という感覚は常にあったと思います。
携帯の使い方の微妙な変化に気づいた
こういう物言いは好ましくないかもしれませんが、もしも妻が浮気をするなら、きっと私は気が付かないだろうと思っていました。
細かいところにまで気を配る人だったので、単純にそんな痕跡などを残すことなくきっちりばれずにするだろうと。
もちろん、実際に浮気をするとは微塵も思っていませんでしたが、自分への態度や携帯の扱い方に微妙な変化があったのは記憶しています。
本当に、ほんの少しの違和感としかいえません。
外出中、ひっきりなしにメールをやり取り
私の目がなく休日ということもあり、ひっきりなしにメールをしていたそうです。私は仕事上、メールを短い間隔で長時間はできないので、お姉さんからすればかなり怪しく感じたのでしょう。
そのすぐあとに仕事で私が出張したとき、妻のほうから「きちんと連絡は入れてほしい」といわれたので、連絡していました。
しかし、あるときから携帯が圏外の場所になったので、「2~3日連絡が取れないけど、心配しないように」と伝え妻も了承。
しかし全く連絡しないというのもちょっとあれかなと思い、仕事の合間で携帯が通じる場所まで移動し、連絡をしたところ、妻の携帯には通じず。
早朝だったので少し迷いましたが、家に連絡してみました。すると娘がでたので「お母さんは?」と聞くといないといい息子もいないということでした。
かなりおかしい状況でしたので、娘には私からの電話は内緒にしてもらいました。
出張から帰って妻にそれとなく「携帯に連絡したけど、通じなかったよ」と話すと、「充電入れ忘れてて、そのまま寝ちゃってた」と発言。
そのとき家にいたかのように言うので、娘が証人になってくれて、家にはいなかったということを告げました。
すると「仕事が早出だったかもしれない」と取って付けたような言い訳をしたので、仕事先に確認するもそのような事実はなし。妻も観念したのか、男性と一緒にいたと告白するに至りました。
こちらだけでなく浮気相手の家庭も円満だった
向こうの奥さんも、やはり少し違和感を感じていたらしく、疑ってはいたといっていました。
子供のことを思うと離婚は考えづらかった
こちらにももちろん非があるので、謝罪して私とその奥さんで、慰謝料など面倒なことは要求しないことに。
後はお互いの夫婦間で決めましょう、という流れになりました。妻も向こうの上司から、「もうこの関係は終わりにする」といわれたらしく、最初は少し食い下がったようです。
上司は「自分は離婚は全く考えていないと」言い、おとなしく身を引いたということです。
これは向こうの奥さんから聞いた話なのでどこまで本当かわかりませんが、おおむね妻が話したことと一致するのでほぼ間違いないと思います。
妻の中で食い下がったというのは、向こうもこちらも離婚というケースを考えており、離婚後その上司との生活も視野に入れていたことが明白です。
離婚したいのなら好きにすればいい、と伝えたところ離婚はしたくないとのこと。
中学生の娘も息子も、たぶん私のところにくるので、完全に一人になることを恐れての判断だったのでしょう。
離婚したくないなら好きにすればいいと妻に告げました。
ただ以前ほど君に愛情は感じないけど、それでもいいのか、というと私が悪いので素直に受け入れます、とのこと。子供の事を思うと離婚はやはり考えづらく、ではそれでと。
離婚したら寂しいと少しでも感じるならよく考えて
普通に出会い惹かれてしまい、通常なら交際にまで発展するような間柄だったのかもしれません。
しかし出会う順番で、その交際が不倫という形になってしまう。
この順番というものは、なかなか覆されるものでもないので、いろいろな感情やしがらみにとらわれてしまいます。
「自分の妻が浮気されているかもしれない」「浮気の証拠をつかんだ」となったときは、とりあえず冷静になっていろいろなケースを想定して行動しましょう。
熟考を重ね、あらゆることに対処できるとしたうえで、おそらくそれでも想定外の事も出てくると思います。
それが悪い方向にいくことも多々ありますが、良い方向にいくことも絶対にないとは言い切れません。
浮気している証拠をつかんで妻にせまり、調停やらなんやらで協議離婚が成立し、さあこれから自由の身、となったときに後悔しないようにしてください。
もちろん、せいせいしたとか、晴れ晴れだとか、顔も見たくなかったので、とかいろいろな感情があると思います。
でも、もし少しでも寂しくなるかも・・・と思えたのなら離婚という結末以外に、もしかしたらたどり着けるところがあるのではないか?ともう一度考えてください。
「浮気=自分の落ち度や妻の不貞」浮気発覚=離婚 という流れが、必ずしも正解ではないです。
それを自分の中で確認し、吟味し、後悔しないように行動することが、もしかしたら今の自分を救う手立てになるかもしれません。