最近はGPS機能を搭載したスマホが身近になりました。GPSを利用すればパートナーの居場所や行動範囲を確認することができます。
当然ですが、この便利な機能は浮気調査にも使われています。
探偵などプロでなくても簡単にGPS機器を使えるわけですが、相手の同意を得ずにGPSを車に設置したり、スマホに監視アプリを入れたりすることはプライバシー侵害になる可能性があります。
今回、GPSを浮気調査に使う際の説明をしますが、実行するかどうかは自己責任でお願いいたします。
浮気調査に使えるGPS機器の種類
GPS機器には様々な種類があります。ここでは、浮気調査に使われているGPS機器、そのメリット・デメリットについて説明します。
GPS機器の種類
- リアルタイムGPS
- GPSロガー
- GPSアプリ
リアルタイムGPS
文字どおり現在地を調べられる機器です。「何月何日の何時にどこにいるか」というデータをリアルタイムで把握できます。ただし、つぎで紹介するGPSロガーよりは価格がやや高額。
メリット
- リアルタイムでどの場所にいるかが特定できる
- 浮気調査の予備調査に利用できる
- 尾行に活用できる
デメリット
- GPSロガーよりやや価格が高い
- 購入する場合は携帯電話会社での契約が必須
- 常時モニタリングをしなくてはならない
こんなときにオススメ
- リアルタイムでなにをしているか知りたい
- 浮気調査の費用を抑えたい
GPSロガー
動きを記録するタイプの機器です。移動したルートが分かる代わりに、現在どこにいるかなどリアルな情報は取得できません。浮気現場がどこか捉えにくいですが、行動経路を知るにはオススメです。
メリット
- リアルタイムGPSよりやや価格が安い
- 履歴で行動経路を知ることができる
- 契約をする必要がない
デメリット
- リアルタイムでの位置は分からない
- 浮気現場がどこかを特定しにくい
- 電波が悪いと記録に大きな誤差が生じる場合がある
こんなときにオススメ
- その日の行動経路を知りたい
- 常時モニタリングする時間がない
GPSアプリ
スマホにインストールするタイプの、遠隔操作・監視がおこなえるアプリのことです。ただし、前述のとおり勝手にインストールすると違法になるので、自己責任で利用してください。
メリット
- もっとも費用が安く済む
- 機器を購入、レンタルする手間が不要
デメリット
- 相手のスマホのロックを解除できないと入れられない
- 無断でインストールするのはリスクがある
- アプリによってホーム画面にアイコンが出て気づかれやすい
こんなときにオススメ
- 費用を安く抑えたい
- 手軽にGPSで監視したい
浮気調査に使うGPS機器の選び方
GPSは、購入のほかにレンタルでも利用することができます。その際、どのような観点で機器を選べばよいかをまとめました。
1. 必要な機能がある
GPSは製品によってその性能や機能などがまちまちです。浮気を調べるなら、一定の場所での滞在時間を記録するものや、音が鳴らないタイプなどを選ぶことをオススメします。
2. GPSの精度が高い
精度の低いものだと、まったく違う場所を指してしまう可能性があります。これでは肝心な浮気場所の特定などに支障が出てしまいかねません。あまり古い製品、安いものは選ばないほうが賢明です。
3. 電池が長持ちする
行動を監視するためには、GPSを常時オンにする必要があります。ターゲットが出張や泊まりと言う場合、長時間起動できなくては意味がありません。電池持ちもよくチェックしておきましょう。
4. サイズが小さい
機器が大きいと、やはりバレやすくなります。かといって、あまりに小さいと性能や電池持ちの面で少々心配です。性能との兼ね合いでよく比較・検討してください。
5. 違法ではない製品
「技適マーク」のついていない機材を使用すると電波法違反になります。以下のようなマークがあるかよく確認し、機器選びに注意してください。
GPSを使って浮気調査をおこなう方法
GPSでの浮気調査をおこなう場合は、つぎのような流れでおこなうとよいでしょう。
1. 浮気しそうな日を把握する
パートナーが旅行に行く、出張があるなどと言って帰らない日が確定していれば、その日にGPSを設置しましょう。とくに外泊の予定がないなら、1ヶ月ほど車に設置して泳がせる方法をとります。
2. GPS機器を確保・設置する
設置する日や期間を決めたら、GPS機器を購入、もしくはレンタルします。GPS機器をしのばせる場所として、バッグは非常に見つかりやすいためオススメできません。ベストな場所は「車」です。
車内ならあまり見ない場所に
パートナーの移動手段が車の場合、以下のような場所に隠すとよいでしょう。なお、ダッシュボードなどは開ける可能性が高いため、危険です。
- 座席シートのスキマ
- トランクのシート下
- マットの下(床が盛り上がってバレないように注意)
車外に設置するという手も
最近は防水のGPSも登場しているため、車の裏側に設置するのもバレにくいのでよいでしょう。ただ、ガソリンスタンドなどでメンテナンスして、バレるリスクもあるにはあります。
3. 外出したらモニタリングする
外出したら、どこに向かったのかチェックしましょう。当初本人が言っていた目的地ではない場所に行ったり、出張と言っていたのに遊園地やレジャー施設などに行ったりすれば、限りなくクロに近いです。
4. バレないようにGPSを回収する
帰宅、もしくはチェックする期間が終わったら、バレないように回収しましょう。レンタルの場合、サービスによっては郵送で手軽に送り返せるものもあります。
GPSの浮気調査は違法性に注意
GPS機器、もしくはスマホアプリを使って位置情報を調べたり、尾行したりすることはどう違法なのかを解説します。
なにが違法になる?
- 交際相手の家や車に侵入して設置 ⇒ ✕住居侵入
- 交際相手の動向をGPSで監視 ⇒ ✕ストーカー規制法違反
- 浮気相手の車に設置 ⇒ ✕プライバシー侵害
- 交際相手、配偶者のスマホに無断で遠隔操作アプリを入れる ⇒ ✕不正指令電磁的記録取得
- 配偶者と共有している車に設置 ⇒ △グレー
前述のようにGPSでの調査は罪に問われることがあり(刑事ではなく民事)、グレーの調査も場合によっては罪に問われる可能性もゼロではありません。ハイリスクハイリターンなので、自己責任で実行してください。
GPSは予備調査での利用がオススメ!
GPSの結果は確実な証拠となりにくく、無理に尾行や撮影をおこなえばバレるリスクが高いです。そこで、GPSは「証拠を手に入れるための材料」と割り切って利用することをオススメします。
GPSは、ふだんどこで浮気しているのか、よく浮気する曜日や時間はいつか、といったデータ集めに最適です。これらのデータが揃えば、効率よく調査することができます。
探偵や調査会社に依頼する場合、このデータがあるとないとでは、料金が大きく変わってくるので、調べておいて損はないです。ただし、バレないことが一番。実行するなら慎重におこないましょう。