浮気を何度もくり返してしまう・・・浮気癖は治らないものなのでしょうか?
人間が浮気を繰り返すのは脳の構造が関係していると言われています。そして、脳の構造は男女で違うと言われています。
マイナビウーマンが実施した「浮気症は治ると思いますか?」という女性187人へのアンケートでは、96.8%の人が「いいえ」と答えており、多くの女性が浮気症は治らないと思っている結果になっています。
ここでは、浮気と脳構造の関係、浮気癖を治すことはできないのか? などについてご紹介します。
浮気のタイプは2種類にわかれる
遊びの浮気
恋愛の新鮮味や刺激を求めて、他の異性と関係をもつ浮気です。浮気相手は一時の遊び相手で、本命のパートナーとはまったく別の存在、と割り切っているケースも。
1番大切なのはパートナーなので、離婚は考えていません。そのため治りにくい浮気ではありますが、うまくコントロールすることで改善する可能性もあります。
本気の浮気
現在のパートナーよりも好きな人ができた、愛情がなくなったなど、現パートナーとの別れも視野に入れて浮気相手とつきあっているケースです。
元々まじめな性格で好きになったら一直線になってしまうケースや、子どもや経済的な理由で離婚できず、浮気になっているケースも。
パートナーに不満があり、それを浮気相手に求めようとしていることもあります。他にも、衝動や精神的な不安定さから浮気をする場合もあります。
なぜ治らないのか? 浮気をくり返す理由
浮気衝動が起きやすい脳の構造をもっているから
「テストステロン」という男性ホルモンが多い男性は、浮気をする傾向にあります。
テストステロンは脳の視床下部という場所で反応し、性衝動を強めます。一般的に男性の浮気が多く目立つのは、このテストステロン値が高いことが多いためで、女性の約10~20倍といわれます。
特にテストステロンが多い男性は浮気の衝動が強いと言われています。そのため、浮気グセが治る可能性は低いです。
ただ人によりケースバイケースで、同じ男性でも価値観や倫理観、嗜好はまったくちがい、すべての男性が浮気したいと思っているわけではありません。
どれだけ欲求があっても抑えられる人もいれば、持って生まれた脳の特性による強い衝動に打ち勝てない人もいるでしょう。またヒマな人ほど時間をもてあまして浮気に走りやすいというケースもある反面、忙しくても合間を見つけて浮気する人もいます。
どれだけ一途な人でも、いつか心変わりして何かのきっかけで浮気をする可能性もゼロではありません。女性にもテストステロンは分泌されていますが、男性よりも性欲は低い傾向にあります。
女性の場合、「セロトニン」という安心を感じる物質の分泌が男性よりも少ない特徴があります。そのため不安を感じやすく、さみしさや不安から他の男性に行ってしまい浮気となるパターンがあります。
食欲・睡眠欲<性欲?!欲求の優先度の問題
人間の3大欲求は「食欲・睡眠欲・性欲」の3つです。このうち食欲・睡眠欲を満たせないと生命が危険になりますよね。でも性欲は満たせなくても命に関わりはないのでは?
しかし浮気をくり返す人は、食欲や睡眠欲よりも性欲(異性との関わり・恋愛)といった浮気につながる欲求のほうが強いことがあります。
例えば、お腹がすいているのにご飯を食べられないのは辛いですよね。そんな空腹の中、目の前にいきなりおいしそうな食料があらわれたら…?
性欲の欲求が強い人の中では、これと同じことが起きていて、食事や睡眠をとることと同じように、性欲を満たせないと大きなストレスを感じます。たとえ本人がガマンしようとしてもストレスがたまってしまい、浪費、お酒など他の行動で解消しようとする可能性もあります。
恋愛体質は浮気しやすい?
恋愛体質とは、恋をしやすく恋愛にのめりこみやすいといった、恋愛感情をなにより優先するタイプのことです。このようなタイプの人は、新しく魅力的な人があらわれたりすると「好きになってしまったから仕方ない」と、浮気をしやすいかもしれません。
ですが、恋愛が1番=かならず浮気するというわけではありません。恋をすると周りが見えなくなってしまいやすい人は、ふだんから自覚して注意しておくと良いでしょう。
ドーパミン(刺激)をより多く求める体質
刺激を与える脳内麻薬ともいわれるドーパミンをより多く求める人は、浮気をしやすい傾向にあります。ドーパミンはお酒・ギャンブル・セックスなどで分泌されます。
ドーパミンを多く求める人は、食事と同じくその行為がなくてはならないものになっているため、中々やめることができません。でも、理性で抑えられないなんてそんなの動物じゃないか。こう思われるかもしれません。
しかし高度に発達した生き物とはいえ、やはり人間も一種の動物です。もともと無欲な人、または僧侶のように強い精神力をもつ人もいれば、もともと持つ欲求の強さの性質から逃れられない人もいる、ということです。
そのような人の衝動は、ときには浮気の罪悪感や自制心もふき飛ばしてしまうほどであるといえます。
恋人・配偶者ではダメなの?なぜ浮気なの?
どれだけ相手のことが好きでも、脳科学的に恋愛のときめきを作るドーパミン効果は3年で切れてしまい、刺激はなくなります。
しかし刺激はなくなったものの愛情が育まれ、仲の良いきょうだいや親子のような関係になるカップルは多いです。さらに結婚し子どもが生まれると、夫はパパ、妻はママとなり家族関係になります。
すると夫婦のセックスに近親相姦的な感情が生まれ、愛情があることが逆に性的興奮を遠ざけるという現象が起きます。これがセックスレスにつながり、浮気の原因の1つとなります。
価値観がちがう
浮気はしないという人からすると信じられないことかもしれませんが、浮気する人にとって、欲求を満たす=チャンスがあれば関係をもつということが普通のことになっています。
昔から女好きで女性関係の途切れない人など、上記のような脳構造をもつ人にとっては、常に何人かの異性がいることが当たり前の状態です。そのため浮気は大したことではない、趣味の1つくらいに思っていることもあります。
ならばこちらも、そんな相手の浮気など大したことではないと受け流せればいいのかもしれませんが、そううまくはいかないものです。
浮気がストレスのはけ口になっている
ストレス発散や心を満たす方法として浮気している場合、他に発散できる方法を見つけられれば、浮気が治る可能性もあります。
「発散方法は本当に浮気しかないのか?」「そもそもストレスを減らすためにできることはないか?」一緒に考えてみてはどうでしょうか。
心の病気である可能性
浮気症の原因がつぎのような精神疾患である場合もあります。
- パーソナリティ障害(人格障害)
道徳心がない、人の気持ちがわからない、困った行動をくり返すなど
- 性依存症
セックスへの強い衝動により行動を制御できない状態
- 幼少期の愛情不足・トラウマ(アダルトチルドレン)
過去の環境が本人の性格や考え方に影響し、愛情を信じられず常に情緒不安定
- 躁病
万能感から気が大きくなって行動範囲が広がり、衝動に走る
これらは依存症や精神疾患という病気であり、症状が併発することもあります。カウンセリングや投薬、当事者会などの治療で改善することがありますが、本人が病気であると自覚し、治す意思がないと難しいでしょう。
くり返す浮気を防ぐための対処法
脳がそうなっているから、悪気がないから浮気してもいい…というわけにはいきません。人を変えるのは難しいです。
しかしその人の行動パターンを知り、それに対する対処を考えじっくり行動を変えていくことで、その人自身も変わっていくかもしれません。
原因を聞き、不満があれば解決できないか考える
たしかに浮気はしたほうが悪いです。しかしだからといって浮気したパートナーをずっと攻撃し責めていると幸せは遠ざかっていきます。
問題を背負いこみすぎるのはよくないですが、自分のことも見つめ直して成長する機会と考えることで、相手を憎むマイナスの気持ちを手放せるかもしれません。
日々の不満と浮気は切っても切れない関係です。なぜ浮気したのか、不満があるならどうしたらそれを解決できるか聞きます。ポイントは、相手の主張が理不尽でも怒らずに最後まで聞くことです。その上でこちらの意見も落ち着いて伝え、話し合います。
話し合いができないとき専門家に相談する方法も
話し合いで解決できない・話し合えない場合は多いです。そもそも相手が対等に話し合う気がなく、ただの質問や懇願をしても意味がありません。そんなときはプロに力を借りる方法があります。
現実的な解決法が欲しい・離婚を考えている場合
- 夫婦問題カウンセリング
- 離婚カウンセリング
- 調査会社 など
問題を分析し、とるべき行動や対策をはっきり教えてもらえます。かならず離婚を勧められるわけではなく、1人では見えなかった修復法を考えてもらえます。調査会社では浮気の有無を確認することで、慰謝料請求のための証拠準備ができます。
浮気問題で精神的に参っている場合
心理カウンセリングにいくのがよいでしょう。具体的な解決法は提示されないことが多いですが、落ち込んだ心に寄り添って話を聞いてもらえ、「自分はどうしたいのか?」など様々なことを気づかせてもらえます。
「カウンセリングに数千円も払うのは抵抗がある」「相談するのは気が引ける」ということもあると思います。しかし夫婦の今後を左右するような問題にしっかり向き合いたい、解決したいという思いがある場合は、様々なケースに詳しいプロに相談するのが解決の近道かもしれません。
調査会社での相談・見積もりは無料です。しっかり打ち合わせしてから調査開始になります。
刺激(ドーパミン)を与え続ける
刺激を求めるタイプの人には、定期的に刺激を与えたり、たまにやきもちをやかせたりするなどの工夫が有効です。
- 同居していてもたまに外で待ち合わせてデートする
- 2人で新しいことに挑戦する、緊張感のあることをする(つり橋効果)
- 服装や化粧など外見を整えることを忘れない
- 仕事や趣味などをもち自立する など
何年一緒にいても恋人のようにいるためには色々な工夫が必要ですが、お互いが努力をしないと相当難しいでしょう。あきらめずに日々の小さなことから工夫することが大事です。
浮気したら要望を叶えてもらう
相手の浮気グセをうまく利用し、「次浮気したら欲しい物を1つ買ってもらう」などの約束をする方法です。
浮気グセはあるけどそれでも好き、離婚はしたくない…そんな場合、「治らない病気」と思ってあきらめる(受け入れる)方法もありです。変わってほしい、という期待する気持ちを最初から持たなければ、がっかりすることもなくなってきます。
まとめ
- 浮気した原因を考える
- 相手の不満も怒らずに聞いてしっかり話し合う
- 脳の構造を知り、うまく利用してみる
- 解決できないときは専門家に相談する方法もある
「絶対」ということはない中でも、互いが努力して良い関係をキープすることが大切なのではないでしょうか。「浮気されてるかもしれない」と知人に相談したとき、別れたほうがいい、ガマンするべき、あなたにも問題があったなど、人は憶測で様々な意見を言ってきます。
しかし2人の関係は、当事者同士にしかわかりません。親しい友人の言葉も大切ですが、アドバイス通り行動した結果後悔したとしても、友人は責任をとってはくれません。周りの意見は参考程度にとどめ、自分の気持ちにしたがって決断・行動したほうがいいかもしれません。
調査会社で事実をはっきりさせることや、専門家による私情をはさまない中立の立場でのアドバイスを聞くことは、今後を考えるための判断材料になるでしょう。
調査会社というと敷居の高いイメージがありますが、初回の相談は無料です。雰囲気をチェックするだけでも気軽に利用できます。