浮気はどこから?男女によってボーダーラインは違う?

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恋人同士や結婚している夫婦のあいだで、浮気はどこからなのでしょうか?異性とメールする、デートする、手をつなぐ、キスをする、肉体関係をもつなど、パートナーが浮気と感じる行動のNGラインは様々です。

アンケート調査を見ると、男性と女性ではカップルの恋愛で浮気(アウト)と考えるボーダーラインが違うようです。

この記事では浮気はどこからなのか、男女によるボーダーラインの違い、夫婦が裁判で離婚や慰謝料請求できる不貞行為のボーダーラインについて紹介します。

浮気はどこから?男女に異なるボーダーライン

男性が考える浮気のボーダーライン

「どこからが浮気だと思いますか?」という男性392名へのアンケートでは、こんな結果がでています。(2012年 マイナビニュース調べ)

1位 肉体関係:43.4%
2位 お泊まり:37.0%
3位 キスした:35.0%
4位 2人きりで遊びに行く:19.4%
5位 ハグした:19.1%

引用:http://news.mynavi.jp/

男性は体の関係を浮気と感じやすく、肉体関係さえもたなければ、彼女が異性と2人で遊びに行くことは許せるという男性も多いようです。しかし中には、2人で遊んだだけで浮気と考える男性もいます。

女性が考える浮気のボーダーライン

「どこからが浮気だと思いますか?」という女性517名へのアンケートでは、こんな結果がでています。(2012年 マイナビニュース調べ)

1位 キスした:52.2%
2位 肉体関係:51.5%
3位 お泊まり:49.1%
4位 手をつないだ:41.4%
5位 ハグした:29.8%

引用:http://news.mynavi.jp/

女性の場合は、男性よりもちょっと線引きが厳しい印象があります。しかし女性に特徴的なのは「浮気はそのときだけで、戻ってくるのならいい」という意見です。反対に、何もなかったとしてもパートナーの気持ちが動いたなら浮気、となりやすいです。

法律ではどこからが浮気?

結婚している夫婦の間には、離婚事由として定められた行為があります。その1つが、おもに不倫とよばれる「不貞行為(貞操義務の不履行)」です。これは「配偶者のある者が異性と肉体関係をもつこと」と定義されています。

裁判で離婚できる条件5つ

  • 不貞行為をしたとき(浮気・不倫:配偶者以外の異性と肉体関係をもつこと)
  • 夫婦の扶助義務を果たさないとき(借金を作る、同居しないなど)
  • 3年以上生死不明のとき(行方不明など)
  • 回復しないような重度の精神病になったとき
  • 婚姻関係を継続しがたいことが起きたとき

裁判で不貞行為とみなされることはつぎのとおりです。

法律での「不貞行為」の基準

不貞行為となる行為

  • 異性と性的関係をもつ
  • 異性と同じ部屋に泊まる
  • 風俗店でサービスを受ける
  • サービスを行うため風俗店へ勤務する

不貞行為とはならない行為

  • 連絡のやり取りをする
  • 2人で会う
  • キスをする
  • 同性愛

相手の女性が風俗の女性か一般女性かどうかは法律上関係ありません。そのため、風俗店での金銭を介した関係であっても、自分の意志でサービスを受けているため不貞行為とみなされてしまいます。(風俗店の女性は業務としてサービスを行っているだけなので、不貞行為にはならない)

ただ、実際には判断しにくい微妙な状況が多いものです。そんなとき法的にはどう判断されるのでしょうか。

あいまいな場合はどうなの?

肉体関係のない間柄は?

連絡のやり取りや2人で会うこと、キスをしていただけでは、法律的な浮気の定義にあてはまらず、不貞行為として慰謝料の請求は難しいです。

ただ、肉体関係のないプラトニックな関係でも不法行為となり、慰謝料請求が認められることもあります。肉体関係はなくても、それが原因で夫婦関係の平穏が壊されているとなると、法的な不倫の責任を追及できるケースがあります。

1,2回だけの肉体関係は?

1度でも肉体関係(セックス)があれば、不貞行為になります。しかし裁判で離婚原因として認められるのは「継続的に肉体関係をもった場合」です。

(※性的交渉がない場合、また1度だけの不貞行為でもそれが原因で婚姻関係が破綻したと判断されれば離婚になるケースもあります。また深く反省している場合、離婚にならないケースもあります)

泥酔し、起きたら異性が横に寝ていた場合は?

お酒を飲んで記憶をなくし、行為があったかどうかまったくわからない場合は、認識能力がなかったとして不貞行為とされない可能性もあります。しかしケースバイケースなので、その他の状況にもよるでしょう。

関係を強要された場合は?

脅迫や強姦など、本人にその意思がなく拒否しているにもかかわらず強要された場合は、不貞行為にはなりません。本人の自由意思によるものが、不貞行為とされます。

別居後、配偶者以外の異性と肉体関係をもった場合は?

このケースでは、婚姻関係はすでに破綻していた、と考えられます。そのため不倫が原因で婚姻関係が破綻したわけではない、とされ、配偶者以外と肉体関係をもっても、不貞行為とはみなされません。

道徳的な不貞行為と、法的保護に値する不貞行為は違います。法律上は問題ないからといって、何をしてもいいわけではないということです。

どんな証拠なら認められる?

離婚や慰謝料請求をするために必要な浮気の証拠は、「第三者が見て判断できるもの」(密会中の写真など)である必要があります。そのため複数の証拠(ラブホテルへ出入りする写真+浮気ととれるメールなど)があれば、証拠となりえます。

このように法律で不貞行為の定義が定められてはいますが、ケースバイケースで、不貞行為と認められる場合と認められない場合があります

実際は、浮気をしたかしていないか?何回もしたのか?はっきり判断できない状況が多いものです。

なぜ男女で浮気の認識が違うのか?

これには脳のつくりの違いが関係しています。男と女では、思考の仕方がそもそも違います。

男性の脳の特徴

  • 1つのことへの集中力が高く、論理的な思考をする
  • 複数のことを一度にこなすこと、他人の感情を読み取ることが苦手
  • 脳が眠っている状態になることがある

男性は直感的な判断ができ、感情は抜きにしてシンプルかつ合理的に物事を考えられるので、問題解決能力が高い場合が多いです。

これはかつて狩猟をおこなってきた男性の、「少ない労力で素早く獲物を捕まえる」という本能が関係しています。また扁桃体が大きく、攻撃性の高さに関係しています。

仕事中は仕事に、恋人といるときは恋人に集中する特徴があります。

男性に浮気が多いと言われる理由は?

人間というよりも生物的に、同じメスと交わり続けるよりも、複数のメスと交わったほうが様々な子孫を残すことができ、絶滅しにくくなるためとされています。太古の時代からこのように生き残ってきたので、本能的に複数の女性と関わってしまう男性が多いです。

女性の脳の特徴

  • 複数のことを同時にこなせる
  • 感情が豊かで、言葉の数が多い
  • 24時間脳が活発に動いている

女性は脳梁が大きく、左脳と右脳の情報を伝える量が多く、集中を分散させられます。これは子育と家事を同時進行するためにこのように進化したとされています。そのため仕事をしながら恋人や家族のことを考えられます。

また育児をするため、まだ自分の意思を伝えられない子どもの些細な変化に気づけるような脳の構造になっています。「女のカン」はこれに関係しています。

また言語中枢が脳の左右に点在しているため、言葉の数が多く口論では有利な場合も多いです。

女性に浮気が少ないと言われる理由は?

女性は1度に1人の男性の子しか産めず、また複数の男性と関わっていると、子どもができた場合にどの男性との子なのかわからなくなってしまうため、とされています。

しかし、これらがすべての人にあてはまるわけではありません。男性でも女性的な考えをする人もいれば、その反対もあるでしょう。あくまでも大多数の人の傾向ということで、自分のパートナーにかならずしもあてはまるわけではありません。

パートナーとの認識の一致が大切

どこからが浮気か?という判断基準のちがう人同士が一緒になると、後々トラブルになることがあります。

相手にしてほしくないことについて、前もって言っておいたり話し合っておくと後々のトラブルを避けられるでしょう。

現代では「パートナーと一緒になる」という形はさまざまです

結婚という形にとらわれず籍を入れずに暮らす場合や、形式上入籍はしているが互いに恋愛の自由を認めているカップル、同性愛のカップルなど…その形は多種多様なので、浮気の定義もカップルによりさまざまです。

あるテレビ番組で、ホリエモンこと堀江貴文氏が浮気についてこんなことを言っていました。「浮気とはシュレディンガーの猫。知らなければ、それは起きていないことと同じだ。」

つまり、フタを開けて浮気を実際に確認しないかぎり、事実を確認しようがないので知りようがない。浮気をしている・していない両方の可能性が存在するということです。

なんだか偉人の名言のようなセリフですが、浮気について「自分にはわからないよう完璧に隠してやっているならいい」「本気ではなく、結局は自分のところに戻ってきてくれるなら多少はかまわない」このように考える人もいます。

ただ、隠しきれていなかったり、あきらかな証拠を見つけてしまったりすると、そうも言っていられない場合があります。離婚を考えている場合、信頼できる調査会社に依頼し、十分な証拠をおさえてから手続きをする必要があります。

浮気や不倫の状況はケースバイケースなので、離婚や慰謝料請求を考えている場合は、法律のことにくわしい調査会社や弁護士などに相談し、個別のケースにあわせた対策を提案してもらうことがおすすめです。

まとめ

  • どこから浮気と感じるかは、人それぞれちがう
  • 男女の脳や本能的に備わっている部分の違いを知ると、相手のことを理解しやすくなる
  • 浮気のボーダーラインが近いカップルのほうがトラブルになりにくい
  • 離婚や慰謝料請求を考えている場合は、不貞行為の定義と、有効な証拠について知る




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