旦那の浮気が発覚したとき、どう対応するかが今後の夫婦関係に影響します。ただ、発覚した直後は気が動転してしまい、正常な判断ができないこともあるでしょう。
夫婦関係をギクシャクしたものにしたくない方は、黙って見過ごすのか。それとも問い詰めて浮気を認めさせ、浮気相手のことを聞き出すのか。
これらは、関係修復・離婚どちらを選択するかで発覚後の対応が変わってきます。
ここでは、思い悩んでしまったとき、自分はどちらを選択すべきか判断する道筋をご紹介します。
関係修復か離婚どちらを選ぶか考える
旦那が浮気していたとして、あなたは夫婦関係を修復してやり直したいですか? それとも、許せないので離婚しますか? もしくは、そのどちらか決めかねていますか?
最終的に一方を選ぶことにはなりますが、いま気が動転していて決められない、という場合もあるでしょう。そんなときは、それぞれのメリット・デメリットを比較して考えてみてください。
関係修復のメリット・デメリット
メリット
- そのままの収入や家庭環境を維持できる
- うまくいけばより夫婦、家族の絆を深められる
デメリット
- 冷え切った家庭になる場合がある
- ふと浮気の記憶がよぎる、心から信じられなくなる場合がある
離婚するメリット・デメリット
メリット
- 許せない相手と一緒にいなくてもよくなる
- 浮気の悩みから解放される
- 新しい人生を再スタートできる
デメリット
- 子どもがいる場合、片親になる
- 収入や家庭環境が大きく変わる場合がある
- 家事、育児、仕事などを一人でする可能性がある
これらを見てもまだ決められないというときは、旦那さんの反応を見てから考えるのもよいでしょう。たとえば本気で反省している様子なのか、逆ギレして話し合いを拒否するのか、などです。
夫婦関係をやり直したいときの対処方法
こちらが夫婦関係をやり直したいと思っても、旦那さんにその気がなければ修復がむずかしくなります。そこで、つぎのように対処しましょう。
旦那さんの気持ちを聞く
咎めたくなる気持ちも分かりますが、まずはケンカ腰にならず「浮気をした理由」と「やり直す気があるのか」を淡々と確認する必要があります。
原因が明確なら改善しようがありますし、あくまで浮気で本気になっていないのであれば、それだけ問題が解決しやすいはずです。
問題の解決方法を話し合う
なぜ浮気したのかを聞いたら、その問題を解決するにはどうすべきかを話し合いましょう。浮気の原因で多いものと、解決策の例は以下です。
さみしさやストレス発散
奥さんが子どもにかかりっきりで構ってくれない、仕事の疲れを解消したいなど、現実逃避で浮気する人もいます。この場合、会話やスキンシップを増やすことで、不満を解消できることでしょう。
セックスレス
家事・仕事・育児で疲れている、面倒だからする気にならないなどの理由で、セックスレスに陥る夫婦は非常に多いです。とくに理由なく断らず、できる範囲で応じるようにするとよいでしょう。
奥さんが変わった
長く一緒にいると見た目に気を使わなくなったり、感謝の言葉を忘れたりしてしまいがちです。出会った当初を思い出し、美の努力を続けたり、だらしない格好をしていたなら改めたりしましょう。
その場の勢いで
アルコールが入ると、気が大きくなって女性を口説いてお持ち帰り・・・というケースがあります。それを防ぐために、飲み会後かならず連絡するなど、夜遊びしないようなルール設定をしましょう。
好みの女性と出会った
これは少々厄介です。すぐ別れの電話をかけさせ、連絡先を消させるなどし、二度と接触できなくしましょう。可能なら引っ越しや携帯番号の変更などするとさらに効果的です。
誓約書を書いてもらう
旦那さんが浮気を認めているなら、二度と浮気しないことを誓わせるために誓約書を書かせるのもよいです。
誓約書とは、「もう浮気(不倫)はしません。もしした場合は罰を受けます」と誓うことを証明する書類です。口約束ではないため、万が一の場合は契約書に定めた「義務を負わせる」ことができます。
内容に問題がなければ、簡易的な契約書としての効力を持ちます。
慰謝料を請求する
浮気の慰謝料は離婚する・しないに関わらず請求することができます。浮気相手にも支払い義務があるので、お灸をすえる意味でも請求するとよいのではないでしょうか。
ただし、慰謝料の請求には浮気の明確な証拠(浮気相手とホテルや自宅に出入りする写真など)が必要で、時効もあります。その点に注意してください。
離婚を選ぶ場合の対処方法
夫婦関係を解消するなら、離婚に向けた話し合いをすることになるでしょう。たとえば家や貯金など共有財産、子どもがいるなら親権や養育費など、以下の項目をどうするか決める必要があります。
証拠をまとめておく
法的に有効な証拠があれば、慰謝料請求や離婚する場合に有利です。浮気を見逃すのであれば集める必要はないかもしれませんが、あるとなにかと役立つ可能性があります。
その場合、証拠もなく問い詰めるとパートナーが事実を認めなかったり、警戒されて見つかりにくくなったりします。そうならないためにも、本人には黙って集めるとよいでしょう。
離婚にあたり決めるべきことを話し合う
離婚する際、決めなくてはならない項目は以下のとおりです。ただし、二人ではうまく話し合いが進まなかったり、交渉決裂したりするようであれば、裁判で争うことになる場合もあります。
- 離婚慰謝料
- 財産分与
- 親権
- 養育費
- 面会交流権(子どもとの面会権)
旦那が浮気を認めないときの対応
関係修復・離婚をしようにも旦那が浮気を認めない場合は、対処のしようがありません。そんなときは、つぎの対応をします。
言い逃れできない証拠を入手する
浮気を認めざるを得ない、決定的な証拠を突きつければ、やむを得ず認める可能性があります。たとえば、つぎのようなものです。
- 浮気相手と一緒にホテルに出入りする写真
- 浮気相手と親密な様子を思わせる写真
- 「妻と別れたい」などハッキリ浮気がわかるメールやLINEの履歴
- 二人で話し合い、ボイスレコーダーで録音→辻褄が合わない部分を追及
個人では、ここまで証拠を得るのはなかなかむずかしいと思われます。その場合は、探偵に依頼します。
信頼できる探偵は、言い逃れできない証拠を掴んでくれるだけでなく、慰謝料請求、離婚裁判のときに役立つ報告書を作成してくれます。
第三者に介入してもらう
たとえば共通の友人に真実を聞き出してもらったり、夫婦カウンセラーに相談したり、という手があります。第三者が入ることでドロ沼化を防止することができるでしょう。
ただ、その友人が「浮気の真実を聞いてほしいと言われた」と言ってしまうと、「あいつにも話したのか!」などと逆ギレして問題が深刻化しかねません。その部分は釘を刺しておきましょう。
これはNG!間違った対応5つ
浮気が発覚した際、しないほうがよいNG対応も紹介しておきます。怒りにまかせて取り返しがつかない状態にならないよう、注意してください。
1. 証拠なしで問い詰める
物的証拠がなくても、確信を持って問い詰めたくなることがあるかもしれません。しかし、そうすると場合によっては取り返しがつかなくなる可能性があります。
話し合いができなくなる
「証拠もないのに勝手なことを言うな!」などと逆ギレして言い争いに発展するなど、まともに話し合えなくなることも考えられます。そのまま浮気相手の元へ雲隠れする可能性もあるでしょう。
証拠がつかめなくなる
証拠はないと確認し、「絶対見つからないようにしよう」と警戒心が高まることで、よりシッポをつかめなくなる可能性が高いです。こうなると探偵でも調査が難航する場合があります。
2. 感情的になる
男性はとくにヒステリックな言動が苦手です。怒りや悲しみにまかせて罵ったり、暴力を振るったりすると、「やっぱり浮気相手のほうがいい」と逃げられてしまう可能性があります。
浮気した人間に優しく接する必要はありませんが、関係をやり直したいのであれば尚更、できる限り落ちついて話すようにしましょう。
3. 何度も蒸し返す
浮気は悪いですから、責められて当然といえます。しかし、謝って許すことにしたあとでも、何度も「あなたは浮気する人だもんね」とか「あのとき浮気されたから」というように、何度も蒸し返すのはNG。
最初は悪びれるかもしれませんが、徐々に「たしかに悪かったけど、いつまで言うんだ!」とケンカになったり、浮気していなくても咎められるからと、開き直って再度浮気したりする可能性もあるでしょう。
4. 束縛する
関係をやり直すとして、再度浮気することがないよう必要以上に束縛してしまうと、ストレスが溜まってより浮気心を高めてしまう可能性があります。
たとえば一日に何回も連絡するように強制したり、GPSで常時監視したりなどを強制するのは、少々やり過ぎといえるかもしれません。
5. 周囲に言いふらす
怒りから、旦那さんとの共通の知り合いや友だちなどに、浮気されたことを言いふらしたくなってしまうかもしれません。しかし、これが場合によっては取り返しがつかなくなる可能性もあります。
人の口に戸は立てられません。ここだけの話と言っても、ご近所さんや会社の人たちにまで広まれば、立場が悪くなって同じ場所に住めなくなったり、退職に追い込まれたりすることもあります。
どうしても誰かに相談したいときは話す相手をよく考えて、余計なことまで話しすぎることのないように注意しましょう。
まとめ
旦那さんが浮気をした場合、関係修復を選ぶご夫婦が多いといわれています。復縁か離婚か迷ったときは、とりあえず許す前提で話を進めてみてはいかがでしょうか。
それで様子を見てみて、最終的に判断するという選択もあると思います。二人でよく話し合って、納得のいく結論を出せるとよいですね。