パートナーの浮気が心配で、いまなにをしているか知りたい方もいらっしゃるでしょう。そんなとき、便利なのが浮気の防止や調査に使えるスマホアプリです。
浮気防止が主目的のものではありませんが、位置情報を取得して現在地を調べたり、通話履歴などを見られたりするので、役立つこと間違いありません。
浮気防止アプリでできることは?
浮気防止に使えるのは、紛失防止や現在地の共有などを目的としたアプリなどです。そのため、多くの場合つぎのような機能があります。
◆位置情報の検索
パートナーのリアルタイムでの現在地や、立ち寄った場所が見られる。
◆発着信履歴の閲覧
電話やメールの発着信時間や名前、電話番号(メールアドレス)などを閲覧できる
◆メールやメッセージなどの内容
どの相手とどういった内容をやり取りしたのかを確認できる
◆写真・動画の閲覧
スマホに保存されている写真や動画などのデータを閲覧(転送)できる
浮気防止に使える!スマホアプリ4選
では、浮気の防止用に使えそうなアプリ4種類のおもな機能や、対応している機種(i:iPhone、A=Android)などを紹介していきます。
Prey Find my Phone Tracker GPS【i/A】
iPhone、Android両方で利用できるアプリです。基本的な機能としてはGPSとWiFiを利用した位置情報の特定、遠隔操作での写真撮影など。
本来の用途としては紛失対策なので、警戒心を持たれにくいかもしれません。ただ、利用には登録が必要で、またアプリの説明文も英語のため、少々厄介です。
おもな機能
- GPSで位置情報を取得、追跡できる
- 遠隔操作でスマホにロックをかけられる
- 遠隔操作でスマホにアラームを発報できる
詳細情報
利用料金:無料
互換性:iOS7.0以降 iPhone、iPad、iPod touch/Android2.3以上
Prey Find my Phone Tracker GPS
Prey, Inc.無料posted withアプリーチ
友達を探す【i】
Appleが提供している公式アプリです。友だちとして登録している相手の居場所を検索して、位置情報を共有することができます。どのiOSデバイスでも利用できるのが便利なところ。
ただし、利用時には相手に承認をもらわなくてはならないため、こっそり監視したいときには不向きです。また、行動を監視できてしまうという性格上、承認に難色を示される可能性があるでしょう。
おもな機能
- 承認した相手と位置情報を共有できる
- 複数のデバイスで利用できる
- 共有をオフにすれば相手に共有されない
詳細情報
利用料金:無料
互換性:iOS10.0以降 iPhone、iPad、iPod touch
AirDroid【A】
許可したパソコンに写真や動画、通話の記録などを閲覧できるなど、遠隔でさまざまな操作ができてしまう、機能豊富なアプリ。本来はデータバックアップや紛失した際の対策に使うものです。
このほかにもメモリ解放で動作を軽くするなどできるので、便利だから使ってみたら?というように勧めて、インストールさせるという方法もあります。
おもな機能
- GPSで位置情報を取得、追跡できる
- 遠隔操作で前後のカメラを使って撮影できる
- スマホからパソコンに写真や動画など履歴をバックアップできる
詳細情報
利用料金:無料
互換性:Android 端末による
AirDroid: リモートアクセス &ファイル
SAND STUDIOposted withアプリーチ
Life360【i/A】
上記の「友達を探す」と同様に、登録したメンバーと位置情報を共有できるiPhone、Androidアプリです。そのほか、自宅や会社など特定の地点に到着したら通知する機能などもあります。
基本的には子どもなど家族がどこにいるかの見守りや、防犯ブザー代わりで利用するものです。料金は無料ですが、プレミアムプランに加入すると、行動経路30日分などを何度も確認できます。
おもな機能
- 承認した相手と位置情報を共有できる
- 特定の地点に到着した際に通知できる
- 緊急通知ができる
- 盗難、紛失時にスマホを追跡監視できる
詳細情報
利用料金:無料(有料プランもあり)
互換性:iOS 9.0 以降 iPhone、iPad、iPod touch/Android4.0.3以上
Life360-子供の見守り
Life360無料posted withアプリーチ
アプリの勝手なインストールは違法!
このようなアプリをパートナーのスマホに無断でインストールすると、罪に問われる可能性が高いです。実際、つぎのような事例があります。
元交際相手のスマホを遠隔操作して逮捕
2014年4月、広島県の中学教諭の男性が、元交際相手の女性のスマホに遠隔操作アプリをインストール、位置情報を検索した罪で逮捕されました。
この男性は2013年の7月頃、女性に「スマホを紛失したとき便利だから」と当該アプリをインストール。自分のパソコンなどで遠隔操作し、位置情報の検索や音声録音、写真撮影をしたといいます。
罪状は「不正指令電磁的記録供用罪」。3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられます。このアプリは非表示にする機能があるため、女性はインストールされたことに気づかなかったそうです。
妻のスマホに遠隔操作アプリを入れた夫逮捕
2015年4月、奈良県の男性が妻のスマホに無断で遠隔操作アプリをインストールして逮捕されました。このアプリは、スマホを遠隔操作して位置情報やメールを見る機能があったようです。
妻がスマホに見慣れないアプリが入っていることに気づき、警察に相談して夫である男性が逮捕されました。こちらも上記と同様、罪状は「不正指令電磁的記録供用罪」です。
これは、他人のパソコンやスマホにウイルスを入れることを禁じるものですが、遠隔操作アプリでも逮捕されます。また、家族である夫でも承諾なしにインストールすると罪に問われるのです。
このように勝手な遠隔操作アプリのインストールは罪に問われる可能性が十分にあります。しっかり本人に「防犯のため」などと了解をとって同意のもとで入れるか、自己責任で利用してください。
まとめ
アプリによって今後のアップデートで監視に使えなくなったり、パートナーが訴えれば逮捕されたりというリスクもあります。これらを認識のうえで、利用するか決定したほうがよいでしょう。
また、アプリで情報収集しても、裁判で有効な浮気の証拠とならない可能性もあります。あくまで浮気相手の推測や予備調査として使い、それをもとに探偵などに相談するのもよいかもしれません。